Nadeshiko09 -消える前に... (Before disappearing....)
Acrylic, Silkscreen, wooden panel, silver foil
420 ×~594mm(2025)
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体が徐々に消えかけている少女が描かれていますが、彼女は現実の世界と幻影の間を漂っているかのように、視覚的には不安定な存在です。彼女の表情は、不満そうで、目の瞳の部分は敢えて銀箔を生かしています。この少女の描写には、存在と消失、物質と精神、時間の流れに対する微かな抵抗が込められています。
フラットな世界に銀箔を施すことによって、レイヤーという概念を鑑賞者に強く意識させることを目的としています。銀箔の持つ無機的な光沢と、儚い少女の姿との対比を通じて、物質と精神、現実と非現実、存在と虚無の境界を探求しています。
銀箔という素材は、冷たい輝きが空間を支配し、視覚的に強いインパクトを与える一方で、非常に薄〈繊細なため、時間の経過や環境に応じてその表情を微妙に変化させます。この変化は、作品に生命を吹き込むとともに、観る者にその僕さと無常を感じさせる役割を果たします。
デジタル作画と伝統的な技法を融合させることで、現代的な感覚と古典的な表現が交錯した新たな視覚体験を狙っています。デジタルの精緻さと、銀箔の手作業による伝統的な技法が組み合わさることで、作品は単なる視覚的な美しさにとどまらず、物理的な触感や質感をも感じさせるような奥行きを持ちます。デジタル作画の特徴である精細さや自由な表現技法は、銀箔という伝統的な素材の持つ歴史的な重みや格式と対比を成し、両者が調和することで、過去と現在をつなぐような作品となっています。
銀箔の冷たさと、少女の消失してい〈姿の傑さは、私たち自身の存在を問い直すきっかけとなります。目に見えるもの、触れることのできるものだけが現実であるという考え方に挑戦しています。
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Nadeshiko09
2018 崇仁新町 Chippy のシャッターにペイントとライブペイント
2019 in the soup. にて展示
2020 BNB にてライブペイント
Lucky You にて展示会とライブペイント
2022 株式会社 FATMAN にて数々のアニメグッズのデザインを制作
株式会社 藤彩芸にて着物制作を手がける
2023 Drop in dabadaba にて展示
2024 Debauched Kinesthesia by Toshifumi Kakiuchi にてコラボ作品に参加
鉄板居酒屋 双葉にて初個展”BlueTears…”
Hackk tag”ILLUSTRATION CONTEST”にて選考
(株)Tricera 100人10 2024/2025にて選考
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展覧会ページ:個展Kawaii展
https://www.dohjidai.com/gallery/exhibition/c20250121/