京の絵本シリーズ「安寿と厨子王」絵・堀泰明 文・森忠明
堀泰明は、1941年京都府出身の日本画家である。1967年、京都市立美術大学専攻科修了後、山口華楊に師事。
1968年、日展に初入選し、以降、京都市長賞、京展賞、山種美術館展優秀賞など数々の賞を受賞している。
京都中国で民族衣装の人物画や海外のファッションショーを題材にして描くなど、国内外で幅広く活躍している。
森忠明は、1948年東京都出身の詩人・童話作家である。劇団天井桟敷文芸演出部にはいり、寺山修司に師事。
「へびいちごをめしあがれ」で新美南吉賞を受賞。「ホーンの岬まで」で野間児童文芸賞を受賞している。
自己を見つめつくすことによって、子供と大人の本質を捉え直し、独自のはにかみとユーモアをもって、新しいタイプの児童文学を創造してきた。
父のために京へ旅立つ安寿、厨子王、母、乳母の四人は道中で人売りにそそのかされ、姉と弟、母と乳母は別々の船に乗せられてしまう。母と別れた二人は丹後の由良でさんしょう太夫に買い取られ、辛い労働を強いられる。姉・安寿と弟・厨子王の悲運の物語。
中世末期に成立したこの物語を、森忠明の書く文章と、堀泰明の描く日本画で表現されている。
日本画の美術本としても楽しめる京の歴史絵本。
出版社:「京の絵本」刊行委員会
装幀:山本ミノ
タイプ:ハードカバー
言語:日本語、英語
ページ数:30ページ
サイズ:287×223×9
状態:保管に伴う若干のダメージは見られますが、ほぼ新品の状態です。