太田順一「日記・藍」

太田順一「日記・藍」

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太田順一(1950-)は、奈良県出身の写真家。早稲田大学政治経済学部を中退後、大阪写真専門学校(現・ビジュアルアーツ専門学校・大阪)を卒業した後フリーカメラマンになる。大阪市生野区にある在日韓国・朝鮮人が多く住む猪飼野に生きる女性たちを追った「女たちの猪飼野」、大きな社会問題にまで発展したハンセン病患者が、療養所で暮す日常を描写した「ハンセン病療養所 百年の居場所」等、社会的弱者や一般的には目が届けられない人々や場所に焦点を当てた作品を手がける。

本書は、1988年に出版された、わずか二歳五ヶ月でこの世を去った、太田氏の愛娘「藍(らん)」のドキュメンタリーです。急病で駆け込んだ病院に十分な診断・治療がなされなかったことがきっかけで髄膜炎を患った藍(らん)ちゃん。怠慢な医師と緊急医療体制が十分になされていない行政に対し、また何よりも同じ過ちが犯されないことを世に願うべく、刊行された一冊です。

 

出版社:長征社
タイプ:ハードカバー
言語:日本語
ページ数:66ページ
サイズ:208×218mm
状態:古本